自転車で1時間かかる学校までの道のり。全校生徒が10人にも満たない過疎化が進む街。どこにでもいる純真な女子○生が心の奥に秘めておきたい被虐妄想…。その電波をキャッチした者は誰もが彼女に魅せられ…取り憑かれていく。まったく○○○願望などないのに、彼女に対してだけ所有したくなる…。犯罪だとわかっても止められない。彼女自身も、そのことに薄々わかっているが、こればかりは誰にも言えない。親友の久美にだって、自分の母にだって。そう、だってそういうものだから…。犯●れた庭先の虫けらがそう教えてくれた「本当は普通がよかった。でも、私にはそれができない。どうしても誰かを巻き込んでしまう。誰にも相談できない。相手から逃げることも、逆らうこともできるのに…。しないのは…しないのは…なぜ?」